山中和子さんヒルズハウスセカンドINTERVIEW

  • まずは、お店(施設など)について教えてください。

    以前行われていた「とこなめ国際やきものホームステイ」に、ホストファミリー、スタッフとして関わったことが原点ですね。これは陶芸を志す人、陶芸家、大学の先生方などが、夏の間、常滑にホームステイしてワークショップを開催するものでした。ところが、こうしたホームステイの受け皿や、海外から陶芸を学びに来た人が気軽に泊まれる場所を常滑で確保するのは、当時も今も思いのほか大変なんです。そこで「ないなら自分でつくろう」と思いたち開設したのがヒルズハウスです。ここヒルズハウスセカンドはまだプレオープン中で、宿泊はこれまでに知り合った方々の紹介にとどめていますが、既に国内外のアーティストの方をはじめ学生さんなど、たくさんの人に泊まっていただいています。作品展示も行うなど、ギャラリーとして使っていただくこともありますよ。

  • この場所ではじめることになった経緯は?

    この建物は常滑市の競売物件を購入しました。「ないなら自分で」と思い立ち物件を探していたところ、競売情報がたまたま自宅の郵便受けにポスティングされていたんです。購入時に担当の方が「住まれるのですか?更地にしてしまうのですか?」と心配され、「オリジナルを活かして使います」とお答えしたところ、とても喜んでいただいたというエピソードもあります。
    購入後は外側を覆っていたサイディングボードをすべて外して、質感を活かした黒い木材で外壁を組んだり、床も全部あげて耐震も見てもらったり、ブロック塀を取り除いて道を拡げたり・・・。改善すべき点はしっかり直し、重厚な梁を活かした天井や屋根裏部屋など、良いところはそのまま残すといった、大工さんと話し合いながら今の形に仕上げました。
    そしてこれから先、夫が退職したあともこのヒルズハウスに関わっていれば、訪れた人から元気がもらえる!という目論見もあるんですよ(笑)。

  • 常滑はどんなまちだと思いますか?

    私も夫も大阪出身。仕事の関係で約30年前に常滑にやって来ましたが、自分にも子どもにもすぐ友だちができましたし、人間関係で困ったことはないですね。気候も温暖、名古屋も近く、空港は10分もかからないという便利さで、とても住みやすいところだと思います。
    また、海の幸と山の幸、両方に恵まれているのも特長で、食べ物がとても美味しいんです。さらにすごいのは、出かけて戻ってくると玄関にとれたての筍が置かれていたり、海苔やアサリなどをご近所さんにいただくこともよくありますよ。
    東京に赴任している夫も毎週末帰ってきて、草刈りを楽しんでいます。そういえば、草刈りをしていたら、昔の焼酎瓶で組まれた土留や古い窯が見つかったことも。常滑には新たな発見が、まだまだたくさん眠っているんです。

  • これから古い建物を活用したいと思っている方へ

    常滑には演出されたものではない、古い街並や家屋がまだ残っています。それらを活かして新しいことをはじめるのは、とても素敵だと思います。ただ、現状のままでも何とかできるかもしれませんが、思いを形にしようとすると、費用、人、そして時間など、さまざまなエネルギーが必要になってきます。そういったことを、しっかり念頭において計画を立ててください。あとは、明確な目的と続ける意志があれば、周りも応援してくれると思います。
    ヒルズハウスが実現したのは、これまでに築いてきたたくさんの人とのつながりがあったからだと思います。新しくはじめるときは特に、人との関係はとても重要です。常滑に根ざすためにも、できるだけたくさんの人と会って話してください。それがきっと、大きな財産になるはずです。

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